ぽっこり下腹の原因は脂肪だけではなかった!実は病気のサインかも

最近、ぽっこりとでてきた下腹部を見てただ単に「太ったなあ」と思っている方もいるのではないでしょうか?

年齢に関係なく、若い女性も年齢を重ねた女性も、実は、お腹に脂肪がつきやすいのですが、そのぽっこりお腹の原因には病気が隠れていることもある、ということはあまり知られていません。
そこで、病気にもつながっている可能性があるぽっこりお腹の原因と解消法について紹介したいと思います。

ぽっこりお腹の原因3つ

冒頭でもお話ししたぽっこりお腹の原因の1つで最も多いのが、運動不足や年齢による脂肪がついてしまった場合です。
実はその他にも、ぽっこりお腹の原因があるのです。

加齢によって内臓脂肪がついている

上記二つの原因は年齢に関係ないのですが、内臓脂肪による下腹部のぽっこりは年齢が上がるほど多く見られます。
基礎代謝が低下し、食生活や運動不足が原因で内臓脂肪がつきやすくなるのです。

また、内臓脂肪が多い方は、生活習慣病と言われる病気にかかっている、もしくはその予備軍であるとも言われています。

脂肪が多いということは、血中の脂質も多いのでドロドロ血液の可能性もあり、動脈硬化や糖尿病、高血圧にもなりかねないのです。早めに自分の生活をコントロールしていきましょう。

引用元:オムロン 内臓脂肪型肥満に気をつけよう

婦人科系の病気の可能性がある

お通じもあるし、特に便秘はしていないし、ちゃんと運動もしているのに、なぜかお腹がぽっこりしている…
そのような場合、もしかすると、婦人科系の病気にかかっているかもしれません。

ぽっこりしているあたりに「しこり」「かたさ」を感じたら、「子宮筋腫」「卵巣膿腫」の可能性もあるので、すぐに婦人科へ行きましょう。
月経量が多い、貧血が多いなどの症状がある方は特に注意が必要です。

内科系の病気の可能性がある

少ししか食べていないのに、すぐにお腹がいっぱいになる、常に膨満感があり、妊娠したようにお腹がパンパン…という症状があったらご用心。

現代人を悩ませている病気の一つに「小腸内細菌増殖症(SIBO)」というものがあります。
この場合、下痢や便秘、腹痛、膨満感が主な症状と言われています。
いつまでも症状が続くようでしたら、内科の受診をおすすめします。

ぽっこりお腹の解消法

上述してきたように、気になるぽっこりお腹は、基礎代謝が低下することで摂取した栄養を消化できにくくなったために、脂肪がつきやすくなった体に起こるというパターンと、病気が原因になっているパターンがあることがわかりました。
では次に、ぽっこりお腹とその解消法について考えていきましょう。

筋肉を味方につけて、内臓脂肪を燃やそう

摂取した栄養が消費されずに内臓周りについてしまった「内臓脂肪」というのはなかなか取れづらいとも言われています。
これは摂取エネルギー量と消費エネルギー量のバランスが悪いことが原因となっているため、消費エネルギーを増やすことから始めましょう。

消費エネルギーを増やすために、例えば、インナーマッスルを鍛えることをおすすめします。
インナーマッスルは普段の生活の中で自然に使う筋肉なので、鍛えることで脂肪の燃焼率がアップしますよ。

子宮筋腫かも?と思ったら治療を受けよう

子宮筋腫は子宮の壁にこぶのような良性の腫瘍ができる病気で、原因がはっきりしていないのですが、女性ホルモンが関係していると考えられています。

月経のある人の4人に1人はかかると言われている子宮筋腫ですが、どうすれば防げるのでしょうか。
残念ながら、予防法というものはまだわかっていないのと、自覚症状がない場合が多いのです。

子宮筋腫が見つかった場合には「薬物療法」「手術療法」という治療を受けましょう。すぐに手術、というわけではなく、経過を観察することもあります。

腸内環境を整えよう

おならがとまらなかったり、常に膨満感がある状態は通常の健康な腸内とはいえません。
腸内環境が悪くなると、悪玉菌が発生し、そのような状態になりやすくなります。
腸内細菌は炭水化物を好むため、しばらくは甘いものや炭水化物を減らした生活をするのが推奨されています。

また、メタボリックシンドロームの方にこの状態が多いと言われているので、節度のある生活をすることが予防につながるとも言えます。

病気を予防するには?

いつまでも元気でいたい、病院には必要最低限の通院だけがいい、と誰もが思っていると思います。
このような病気にならないために、何をすればいいのでしょうか。

それは、「自己管理」をしっかりすることです。

子どもの頃は、自分の食べたものは基礎代謝が高いために、生活しているだけでエネルギーとして消化してくれますが、加齢に伴い、それが低下してくるのは誰にも変えられません。
自分たちの生活習慣を常にコントロールするのは自分たちなのです。

また、単なるぽっこりお腹を「太ったから」と片付けるのではなく、病気の可能性もあることを認識して、定期的に検診を受けることが早期発見につながります。

まとめ

ぽっこりお腹といっても、実は病気が潜んでいる可能性があることがわかりました。
お腹がでてきていることを年齢のせいにして、放っておくとそれは怖い病気を放置してしまうことにもなりかねません。

しこりがないか?貧血はないか?など自分の体に意識的になることが必要かもしれません。